芸能業界に携わる人や企業が弁護士を選ぶ際は、芸能業界に特化した事務所を選ぶのがおすすめです。
では、芸能業界では、弁護士にどのようなサポートを依頼できるのでしょうか?また、芸能業界に特化した弁護士に依頼することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?今回は、芸能業界で弁護士に相談すべき主なトラブルや弁護士に依頼できる主な内容、芸能業界に特化した弁護士を選ぶメリット、芸能業界で弁護士を選ぶ際の視点などについて解説します。
なお、当サイト「エンタメ弁護士.com」は芸能・エンタメ法務に特化した専門家チームであり、芸能業界に携わる人や企業について豊富なサポート実績を有しています。芸能業界に強い弁護士をお探しの際は、エンタメ弁護士.comまでお気軽にお問い合わせください。
芸能業界で弁護士に相談すべき主なトラブル
はじめに、芸能業界で生じやすいトラブルのうち、弁護士への相談をおすすめする主なトラブルを4つ紹介します。
- タレント等の移籍・独立にまつわるトラブル
- 報酬の未払いに関するトラブル
- 不祥事にまつわるトラブル
- 誹謗中傷にまつわるトラブル
タレント等の移籍・独立にまつわるトラブル
1つ目は、タレント等の移籍や独立に関するトラブルです。タレント等の移籍や独立に際しては、独立しようとするタレント等と芸能事務所との間でトラブルに発展することが少なくありません。
たとえば、次のトラブルなどが想定されます。
- 芸能事務所から、退所を認めないといわれる
- 芸能事務所から、退所後の芸能活動を制限される
- 芸能事務所から、高額な違約金を請求される
- 芸能事務所から、退所後はこれまでの芸名やグループ名の使用を制限される
このような場合には、弁護士に相談するのがおすすめです。不利な条項が設けられた契約書があってもその内容によっては条項を無効化できる場合があるため、諦める必要はありません。
なお、芸能事務所側としても、手塩にかけて費用をかけて育てたタレント等に短期間で移籍・独立されてしまえば、損失をこうむりかねないでしょう。とはいえ、過度にタレント等の今後の活動を制限すれば大きなトラブルに発展し、事務所のイメージが毀損してしまいかねません。そのため、タレント等との退所交渉に応じる前に、弁護士に相談するようにしてください。
報酬の未払いに関するトラブル
2つ目は、報酬の未払いに関するトラブルです。芸能業界では、報酬の未払いに関するトラブルが散見されます。
たとえば、舞台に出演したにもかかわらずその報酬が適切に支払われない場合や、事務所からタレント等に対する報酬が未払いとなる場合などです。
報酬が未払いとなっている場合には無理に自分(自社)だけで対応しようとするのではなく、早期に弁護士に相談するとよいでしょう。
不祥事にまつわるトラブル
3つ目は、不祥事にまつわるトラブルです。
芸能業界において何らかの不祥事が生じた場合、すでに契約を締結していた広告やテレビ番組、映画などへの出演が契約違反を理由として解除され、違約金が発生する可能性があります。また、不祥事の内容によってはマスコミ対応なども必要となるでしょう。
このような際は、弁護士に相談して対応を依頼するのがおすすめです。弁護士に相談することで、状況に応じた的確かつスピーディーな対応を実現しやすくなります。
誹謗中傷にまつわるトラブル
4つ目は、誹謗中傷にまつわるトラブルです。
誰もが容易に情報を発信できるようになった弊害として、著名人への誹謗中傷が後を絶ちません。タレント等が誹謗中傷の被害に遭った場合、投稿者の身元を特定する「発信者情報開示請求」や、特定した投稿者への損害賠償請求、刑事告訴などが検討できます。
このような対応には専門的な知識やノウハウが必要であるため、弁護士に相談するとよいでしょう。
芸能業界で弁護士に依頼できる主なサポート
弁護士は法律の専門家であることに加えて交渉のプロフェッショナルでもあり、さまざまな対応を依頼できます。ここでは、芸能業界で弁護士に依頼できる主なサポート内容を紹介します。
- トラブル・訴訟対応
- 契約書の作成・レビュー
- 交渉の場への同席・代理
- 知財処理・侵害時対応
- 法令審査・助言
- コンプライアンス相談・研修
なお、ここで紹介するのはあくまでも一例であり、他にもニーズにおいてさまざまなサポートを依頼できます。弁護士に相談・依頼したいとお考えの際は、エンタメ弁護士.comまでまずはお気軽にお問い合わせください。状況や困りごとの内容などに応じ、最適なサポートプランを提案します。
トラブル・訴訟対応
弁護士へは、トラブルや訴訟対応を依頼できます。
弁護士にトラブル対応を依頼することで、不用意な言動により不利となる事態を避けられるほか、トラブルの相手方と直接対峙する必要性を回避できます。また、訴訟になった場合の対応まで任せられるため、たとえトラブルが生じても本業への影響を最小限に抑えられるでしょう。
契約書の作成・レビュー
弁護士へは、契約書の作成やレビューを依頼できます。
芸能業界においては、契約書を交わす機会も少なくないでしょう。契約書をよく読まないまま押印する人もいるようですが、契約書は原則として法令の規定に優先して適用される非常に重要な書面です。
弁護士に契約書の作成やレビューを依頼することで、いざトラブルが生じた際やトラブルの芽が生まれた際に、自身(自社)の身を守る契約書を締結しやすくなります。
交渉の場への同席・代理
弁護士へは、交渉の場への同席や交渉の代理を依頼できます。
特に、相手方が弁護士に依頼している場合や交渉に長けている場合などには、自分(自社)だけで交渉に臨むと不利な結果となりかねません。
弁護士に交渉の場への同席や交渉代理を依頼することで、法令や判例などを踏まえた適切な「落としどころ」を探りやすくなります。
知財処理・侵害時対応
弁護士へは、知財の処理や知財が侵害された際の対応を依頼できます。
芸能業界では、著作権などの処理が必要となる場面が多いでしょう。知財が契約書などで適切に処理されていなければ、トラブルの原因となりかねません。
弁護士に依頼することで、契約の目的を踏まえた的確な権利処理が実現できます。
また、著作権や商標権などの知財が侵害された際は侵害をやめるよう求める「差止請求」や損害賠償請求などの法的措置が検討できるものの、これを自身(自社)だけで行うのは容易ではありません。弁護士へは、このような侵害時の対応も任せられます。
法令審査・助言
弁護士へは、法令審査や法令にまつわる助言などを依頼できます。新しい取り組みをする場合などには、その取り組みが法的に問題あるか否か判断に迷うこともあるでしょう。
弁護士へは、たとえば「あるイベントを企画しているが、その内容に違法がないか否か」などの法令審査を依頼できます。また、日々の業務に関して生じる法令にまつわるさまざまな疑問についても、弁護士に相談できます。
コンプライアンス相談・研修
弁護士へはコンプライアンスに関する相談ができるほか、コンプライアンス研修の依頼なども可能です。
コンプライアンスを直訳すると「法令遵守」であるものの、社会規範や企業倫理などを広く含むことが多いでしょう。近年では芸能業界においてもコンプライアンスが重視されつつあり、端的にいえば「膿を出し切っている最中」にあるともいえるでしょう。
しかし、長年続いている慣習から急に抜け出すのは容易ではありません。弁護士にコンプライアンス相談をしたりコンプライアンス研修を依頼したりすることで自社のコンプライアンス上の問題点に客観的に気づきやすくなり、大きな問題となる前に見直すことが可能となります。
芸能業界に特化した弁護士にサポートを依頼する主なメリット
芸能業界に従事する人や企業が芸能業界に特化した弁護士にサポートを依頼することには、多くのメリットがあります。ここでは、主なメリットを4つ解説します。
- 業界事情や取引慣例を逐一説明する手間が省ける
- 業界のスピード感を意識したスピーディーな対応が期待できる
- 関連する事例や判例、慣例などを踏まえた的確な対応が期待できる
- 生じやすいトラブル事例から「逆算」をしたサポートが受けられる
業界事情や取引慣例を逐一説明する手間が省ける
芸能業界に特化した弁護士は、業界の事情や取引慣習などを熟知しています。そのため、相談の前段階として業界事情や取引慣例などについて逐一説明する必要がなく、スムーズなやり取りが実現できます。
業界のスピード感を意識したスピーディーな対応が期待できる
芸能業界は動きが速く、スピード感のある対応が必要となることも多いでしょう。芸能業界に特化した弁護士は業界で求められるスピード感を理解しているため、これを踏まえたスピーディーな対応が期待できます。
関連する事例や判例、慣例などを踏まえた的確な対応が期待できる
たとえ弁護士であっても、あらゆる業界の判例や裁判例を網羅的に理解することは現実的ではありません。そのような中で、芸能業界に特化した弁護士は業界に関する判例や裁判例、事例などに常にアンテナを張っています。
そのため、これらを踏まえたより的確かつより実践的なリーガルサポートが受けやすくなります。
生じやすいトラブル事例から「逆算」をしたサポートが受けられる
生じやすいトラブル類型は業界によってさまざまです。芸能業界に特化した弁護士は芸能業界で生じやすいトラブルを熟知しているため、生じやすいトラブルから「逆算」をしたリーガルサポートが受けられます。
その結果、トラブルを未然に防いだり、万が一トラブルが生じた際にスムーズかつ自社に有利な解決をはかったりすることが可能となるでしょう。
エンタメ弁護士.comは、芸能・エンタメ法務に特化した専門家チームです。芸能業界に強い弁護士をお探しの際は、エンタメ弁護士.comまでお気軽にお問い合わせください。
芸能業界に強い弁護士を選ぶ際の視点
芸能業界に強い弁護士は、どのような視点で選べばよいのでしょうか?ここでは、弁護士を選ぶ主な視点を5つ解説します。
- 芸能・エンタメ法務の対応実績が豊富か
- 知財についても相談できるか
- コンタクトは取りやすいか
- 他士業とのネットワークが豊富か
- 業界事情に精通しているか
芸能・エンタメ法務の対応実績が豊富か
1つ目は、芸能・エンタメ業界への対応実績が豊富であるか否かです。
先ほど解説したように、芸能業界に携わる人や企業が芸能業界に特化した弁護士に依頼することには、多くのメリットがあります。そのため、芸能業界へのサポート実績が豊富な弁護士を選ぶのがおすすめです。
当然ながら守秘義務があるため、具体的な依頼者や案件までを知らせてもらうことはできません。しかし、クライアントの主な職種や顧問先の職業の傾向などは、個人や企業を具体的に特定できない範囲で教えてもらえる可能性があるでしょう。
知財についても相談できるか
2つ目は、知財についても相談できるか否かです。
先ほど解説したように、芸能業界では著作権や商標権の処理が必要となるのは日常茶飯事であるといえます。そのため、弁護士を選ぶ際には、知財についても相談できるか否かを1つの判断材料にするとよいでしょう。
コンタクトは取りやすいか
3つ目は、弁護士にコンタクトを取りやすいか否かです。
芸能業界ではスピーディーな対応が必要となることも多く、たとえば「その都度事務所まで出向かないと相談できない」場合などには取引の機会を逸してしまうおそれがあるでしょう。そのため、弁護士を選ぶ際には、弁護士とのコンタクトの取りやすさも確認しておくことをおすすめします。
なお、一般的にスポットでの相談の場合には事務所に出向く必要がある一方で、弁護士と顧問契約を締結する場合には電話やメールなどでも対応してもらいやすくなります。
他士業とのネットワークが豊富か
4つ目は、他士業とのネットワークが豊富であるか否かです。
困りごとの内容によっては弁護士だけでは対応が難しく、税理士や行政書士、社会保険労務士、司法書士など他士業によるサポートが適している場合もあるでしょう。また、複数の士業が協力して解決に当たるべき場合もあります。
そのため、他の士業とのネットワークが豊富であるか否かも弁護士を選ぶ際の判断材料にするとよいでしょう。
業界事情に精通しているか
5つ目は、業界事情に精通しているか否かです。
業界事情に精通している弁護士であれば、より的確なサポートが受けやすいでしょう。そのため、この点も重視して弁護士を選ぶことをおすすめします。
なお、エンタメ弁護士.comは芸能・エンタメ法務に特化した専門家チームであり、弁護士・弁理士である伊藤海が発案して立ち上げました。芸能業界に特化した実績豊富な弁護士をお探しの際は、エンタメ弁護士.comまでまずはお気軽にご相談ください。
芸能業界に強い弁護士に関するよくある質問
芸能業界に強い弁護士に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
芸能業界に強い弁護士は、どのように探せばよい?
芸能業界に強い弁護士を探す方法としては、税理士などの他士業や業界に携わる友人などに紹介を求める方法と、インターネットで探す方法が挙げられます。そのうえで、まずは一度弁護士へ相談して、専門性の高さや相性などを見極めるとよいでしょう。
芸能業界に強い弁護士をお探しの際は、エンタメ弁護士.comまでお気軽にお問い合わせください。
芸能業界に強い弁護士に依頼すべき人・企業は?
芸能業界に強い弁護士に依頼すべき人や企業としては、タレントや声優、アーティスト、アイドル、芸人などのほか、芸能事務所や声優事務所、YouTuberやVTuber、インフルエンサーなどが挙げられます。
これらの人や企業は、芸能業界に強い弁護士を選んで相談・依頼するとよいでしょう。
芸能業界に特化した弁護士をお探しならエンタメ弁護士.comにご相談ください
芸能業界に特化した弁護士をお探しならエンタメ弁護士.comにご相談ください。最後に、エンタメ弁護士.comの主な特長を3つ紹介します。
- チーム全員が芸能・エンタメ法務に特化している
- 必要に応じて専門家がチーム制で対応する
- 英文契約書にも対応している
チーム全員が芸能・エンタメ法務に特化している
芸能・エンタメ業界はやや特殊な業界であり、業界に特化した専門家を探すハードルは低くないでしょう。エンタメ弁護士.comのメンバーは全員が芸能・エンタメ法務に特化しており、芸能業界に特化した専門家を1人ずつ探す手間を大きく軽減できます。
必要に応じて専門家がチーム制で対応する
弁護士や行政書士などの「士業」は、法律によってそれぞれ対応できる分野が定められているほか、得意とする分野なども異なります。そのため、困りごとが生じた際、どの専門家に相談すべきか判断に迷うことも多いでしょう。また、複数の士業の専門分野にまたがり、協力して対応すべき問題も存在します。
エンタメ弁護士.comでは、弁護士と弁理士、行政書士、社会保険労務士、司法書士、税理士、公認会計士のうち問題解決に適したメンバーが、困りごとの内容に応じて対応します。また、困りごとの内容によっては、複数の士業がチーム制で対応することも可能です。そのため、相談にあたって「どの専門家に相談すべきか」と迷う必要はありません。
英文契約書にも対応している
芸能業界では、海外の個人や企業と契約を交わす機会も多いでしょう。エンタメ弁護士.comは英文契約書にも対応しているため、海外との契約であっても一貫したサポートの提供が可能です。
まとめ
芸能業界で弁護士に相談すべき主なトラブルを紹介するとともに、芸能業界で弁護士に依頼できる主なサポートや芸能業界に強い弁護士を選ぶメリット、弁護士を選ぶ視点などを解説しました。
芸能業界に生じやすいトラブルとしては、移籍・独立にまつわるトラブルや不祥事に関するトラブル、報酬の未払に関するトラブル、誹謗中傷に関するトラブルなどが挙げられます。芸能業界はやや特殊な業界であるため、弁護士を選ぶ際は、芸能業界に特化した事務所を選ぶとよいでしょう。
芸能業界に特化した弁護士に依頼することには、関連する事例や判例、慣例などを踏まえた的確な対応が期待できることや、生じやすいトラブルから「逆算」をしたサポートが受けやすいことなどのメリットがあります。
エンタメ弁護士.comは弁護士・弁理士である伊藤海が発案した芸能・エンタメ法務に特化した専門家チームであり、芸能業界へのリーガルサポートについて豊富な実績を有しています。芸能業界に強い弁護士をお探しの際は、エンタメ弁護士.comまでお気軽にご相談ください。
